【監督】森岡利行
【出演】宮地真緒／毎熊克哉
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】スナックのホステス桑原美咲が主人公。横浜で息子と二人で暮らす美咲は表向きはスナック、実際は別室でホステスと遊べる店で働いていた。ある日、石岡一也が店にやってくる。
昔の映画を「今作るとこうなる」ということを普通にやった感じの映画
・横浜が舞台の映画。
・この辺りはガチな方がいらっしゃるので、地域的には地元の人なら理解が早いと思われます。
・主人公を演じる宮地真緒は、元々は朝の連続ドラマ「まんてん」の主人公を演じていました。
・いつのまにか役者としてのポジションが妙な位置になってきていますが、仕方がないというところなのでしょう。
・もう一人の主人公を演じる毎熊克哉は、最近仕事が増えてきた感じで頑張っています。
・ですが、どこか「高倉健」を匂わせるような風貌と不器用さがあり、1周回って狙っている感じがします。
・日活ロマンポルノにありがちな雰囲気もあり、2019年で考えると時代錯誤な気もしますが、無味無臭というよりも、匂いを感じてしまう分、個人的は嫌いではない映画です。
・刑事役の甲本雅裕が、しっかりと抑えている役どころで、ここに物語の安心感があります。
・ヤクザの抗争と情婦と下っ端ヤクザ、そして刑事というありがち展開で、それほど気を詰めて観なくても大丈夫な物語です。
・もう少し野心的な演出があっても良かったのですが、ここがロマンポルノにはなりえないところかもしれません。
・お色気シーンには必然性があるので、良いのですが、ワイヤーがかなりキツめなのかなぁと言うのが気になるところでした。ここにリアリズムがあるとしても布石がないので、モヤモヤした感じとなります。
・結末も予想通りとなり、タイトルバックの書きなぐりの題字も含めて、昔の映画を「今作るとこうなる」ということを普通にやった感じの映画です。
