【洋画】「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ブルックリン・キンバリー・プリンス
【個人的評価】

【あらすじ】カラフルなモーテルを舞台に子供視点で描かれたドラマ。2008年に起こったサブプライム住宅ローンを背景に、モーテルで生活をする貧困層を描いた作品。

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(字幕版)

カラフルな映像に織り交ぜて描いた演出には見事

・全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督作品。

・主人公 ムーニーは、6歳の少女で両親は安モーテルに定住することで生計を立てています。

・題名のフロリダ・プロジェクトは、ディズニーワールドの開発時の名称で、すぐ近くにウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートがあります。

・子供が主人公ということがあり、映像の視点は子供視点で描かれて、夢が溢れるような色彩で彩られています。

・そんな華やかなイメージと対照に生活スタイルは厳しく、日々の生活にも苦労をする様が大人視点で描かれます。

・この視点を巧みに誘導している演出が見事で、貧困を描いていながらも、その貧困が不幸であるという意味合いにはならないことです。

・子供ながらに夢のある世界が広がり、貧困生活ながらもその眩しい世界の広さが子供の視点からしっかりと見えてきます。

・これはディズニーに対しての見え方もします。夢の国であるディズニーワールドですが、全ての子供が楽しめる状況に置かれているわけではなく、すぐ近くの安モーテルで起こっている現実でもあり、貧困がテーマでは無いように見えて、実は夢と現実の無残さを突きつけているようにも見えます。

・この現実を重苦しくなく、カラフルな映像に織り交ぜて描いた演出には見事としか言いようがありません。


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