【監督】ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー
【出演】キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー=アン・モス
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】救世主として覚醒したネオは人類の希望となる存在となっていた。そんな中、人類の最後の砦「ザイオン」では、コンピュータ側が25万体のセンチネルで殲滅に来ることの対策をしていた。
ラストは続編につなげるにふさわしく、謎と危機感を提示していて、次回が気になる終わり方
・ウォシャウスキー兄弟監督のアクション映画。
・2019年時点では、どちらもトランスジェンダーとして、ウォシャウスキー姉妹となっています。
・本作は前作から引き続いての続編であり、三部作の中盤を支える映画となっています。
・前作では、主人公 ネオが覚醒したこともあり、序盤から超絶な強さがあります。
・そのため、ネオをあまり登場させず、新しく搭乗したキャラクターを前面に押し出し、戦い自体もギリギリの互角勝負で演出されています。
・ポスターのデザインもファッション誌をモチーフにしたようなデザインで、今までのアクション大作としては、珍しい手法で当時は宣伝をしていました。
・オラクルやソース、キーメーカーやアーキテクトとコンピュータ用語をうまく利用したネーミングも秀逸で、主人公が凄腕ハッカーというところを継承して、コンピュータ内部での戦いをうまく演出しています。
・アーキテクトから衝撃の事実を知らされますが、三部作の2作目ということで、全ての謎を明かさずも、盛り上がりをしっかりと押さえた内容となっています。
・「スターウォーズ 帝国の逆襲」も、三部作の2作目ということもあり、締め括らなくとも、衝撃の事実を突きつけ、次回作の期待値を上げるという手法は本作でも息づいています。
・続く「マトリックス レボリューションズ」では、本作と同時進行で制作する手法が取られており、これは、「バックトゥザフューチャー」の手法や、「ロードオブザリング」で取られた制作手法です。
・この手法のおかげで作品の緊張感を保ちつつ、テイストを揃えた内容で続編に続けられたのは幸運です。
・注目は中盤の高速道路のシーン。
・約2.3kmの高速道路を作っただけあり、臨場感と派手なアクションは素晴らしいです。
・最初にボロボロになりながらも、乗用車で逃走をし、その後ドゥカティのバイクで高速道路を疾走するシーンは大好きな場面です。
・高速道路を逆走する人間技とも思えない超絶のバイクアクションも、マトリックスの世界を認識したからこそできる芸当でもあり、説得力もアクション性も絶頂に思います。
・最終的には、ネオの活躍でジョーカーのような切り札で危機を脱しますが、覚醒した救世主のオールマイティさがここで発揮します。
・ラストは続編につなげるにふさわしく、謎と危機感を提示していて、次回が気になる終わり方ですが、「スターウォーズ 帝国の逆襲」は超えられないなぁと思う次第です。
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