【洋画】「エイリアン〔1979〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】リドリー・スコット
【エイリアンデザイン】H・R・ギーガー
【出演】シガニー・ウィーバー/トム・スケリット/ヴェロニカ・カートライト/ハリー・ディーン・スタントン
【個人的評価】★★★★★

【あらすじ】2122年、宇宙貨物船ノストロモ号が鉱石を地球に運搬中に帰還中に知的生命体からの信号を受信する。会社の雇用契約上、「知的生命体からと思しき信号を傍受した場合は調査するように」ということより、その小惑星に赴く。

1作目にして金字塔とも言える本作は芸術性とSFの合わさった一つの名作

監督のリドリー・スコットは、美術大学でグラフィックやデザインを学び、TVやCMの仕事で評価され、デビュー作『デュエリスト/決闘者』(1977)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞しています。

Apple社のマッキントッシュのCMを監督しており、当時アメリカンフットボールのスーパーボウルで話題となり、未だに名作として語られています。

シガニー・ウィーバーは、役者として活動後、「アニーホール」の役を経て、本作の主演となっています。

以降、エイリアン4までの作品に出演しており、映画史においては、有名なヒロインとして知られています。

エイリアンの造形は、H・R・ギーガーが行っており、その他のデザインボードにも関わっています。スイスの画家であり、肉体と機械を融合させたモノクロームの作風で、性的要素も取り込んだグロテスクな印象の作品が多いですが、唯一無二な作風だけに魅力的な印象もあります。

公開時のキャッチコピーは「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。(In space no one can hear you scream.)」

物語は、地球外生命体と人類の接触が描かれており、友好的ではない生命体だけに、恐怖感の強い印象となっています。

宇宙人という存在で、エイリアンというイメージを決定的に印象づけた作品でもあります。

リドリースコット監督の手腕より、幻想的であり、全容が見えにくい暗い映像がエイリアンの造形の恐怖感にさらに拍車をかけています。

中盤までは、成体のエイリアンはほとんど姿を表しませんが、それもここ映画の魅力であり、恐怖感の演出が素晴らしく思います。

ネバついた液体で汚れていたり、得体のしれない金属のような異形な物質で塗り固められたところなど、エイリアンの生態が非常に不気味でもあり、実態をみせるよりも、その「居たであろう形跡」が想像力を喚起させ恐怖感を煽ります。

この描き方は初代エイリアンにして見事な世界観であり、この時点でもうこの映画の勝利ではあります。

フェイスハガーの不気味さも興味深く、こんな造形を考えつき、特撮で動く生き物とみせるところも恐怖ではあります。

フェイスハガーの内側は女性器を模倣しており、これもH・R・ギーガーの作品として恐怖感とどこか性的なメタファーが込められています。

次々と仲間が襲われ、ノストロモ号内部での不和も生まれ、物語としては、どこかしら恐怖感が漂う演出は、秀逸です。

やはり恐怖感を直接的に映像で見せるだけでは終わっていないところにエイリアンの映画の魅力があります。

襲われたクルーたちは実は殺されているわけではない設定があり、公開時にはカットされたシーンがあります。

これは、捕らえた人間を徐々に卵化させ、新たなフェイスハガーとする設定があったようです。ただし、続くエイリアン2でクイーンエイリアンが卵を産むという設定が出てくるため、矛盾したい要素となってしまいます。

本作で登場するエイリアンは、ビッグチャップと呼ばれ、続く作品のエイリアンとはいろいろな要素で、異なる特徴があります。一番わかりやすいのは、頭部の半透明フードのようなもので、最もよく知られたデザインとなっています。

エイリアン2ではこの半透明フードのないエイリアン・ウォーリアと呼ばれ、働きアリのように無数の個体が登場します。

物語として、結局倒すことのできないエイリアンは、設定上、生物兵器としての活用という目的があり、続く続編でも、生態調査と捕獲が描かれています。

やはり本作のテンションが上がり始めるのが、チェストバスターが登場するところで、得体のしれない惑星の生命体が出てくるところで、「やっちまった」的な感じが非常にします。

そこからはもうSF映画のスタンダードというべき展開でもあり、観てもらったほうが良いかと思います。

1作目にして金字塔とも言える本作は芸術性とSFの合わさった一つの名作であります。

予告編


Alien (1979) Trailer

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