【洋画】「ラ・ラ・ランド〔2016〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】

【個人的評価】

【あらすじ】女優を目指すミアとジャズピアニストを目指すセブの2人が主人公。四季を通じて2人の恋愛を描いたミュージカルドラマ。

ラ・ラ・ランド (字幕/吹替)

夢と現実の描き方をミュージカルという手法でまとめ上げた名作

デミアン・チャゼル監督は、映画製作を夢見ていたが、高校時代にミュージシャンになろうとジャズドラムを学ぶ中、才能の限界を本能で理解し、再び映画の道を歩み、2013年第29回サンダンス映画祭に「セッション」のコンセプト作品を出品し、フィクション短編部門の最優秀賞を獲得する。その後、2014年「セッション」を完成させ、一躍高い評価を得る。

本作では、アカデミー監督賞を受賞しています。

ライアン・ゴズリングは、幼い頃から映画に興味を持ち、さまざまなテレビ番組に出演をし、映画にも出演、2004年「きみに読む物語」で一躍有名となり、また、監督や制作、ミュージシャン活動など、幅広い活躍をしている俳優です。

エマ・ストーンは、11歳の頃から地元アリゾナで劇団グループに所属しており、2005年にテレビ、2007年に映画に出演をしています。2011年「ラブ・アゲイン」や「ヘルプ 心がつなぐストーリー」で評価され、2014年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされ、様々な賞で評価されている実力派の女優です。

物語は、女優とジャズピアニストを目指すとある男女の出会いと別れを描いたストーリーです。

とにかくオープニングだけでも見て欲しい。

それでもミュージカルは受け付けないという人にはオススメできない。

イチオシとなるオープニングは高速道路でのワンカット映像。

カットを切っている部分がわからなく、撮影技術がすさまじい。

そして計算され尽くされた配色とアングル。古めかしい衣装のように見えるけど、一人一人が明確にわかる衣装割り振りが見事。

約2日間高速道路を通行止にして撮影しただけあり、この映像を生み出した想像力だけで、ツカミは100点だと思う。

ライアン・ゴズリングは基本的にイケメンとはちょっとズレる気もするけど、個人的には非常に魅力的な顔立ちだ。

多分しっかりとした芯を感じる雰囲気を持ち合わせているからだと思う。

相手役のエマストーンも美人とは言い難いも魅力的な瞳をしている。

この2人のラブストーリーではあるけれど、だからこそ現実とミュージカルの狭間を行き来しても、違和感がないのかもしれない。

要所要所のダンスの中でも、グリフィス天文台での2人のダンスも素晴らしい。

映画のイメージにも使われているけれど、このシーンも素晴らしく導入から盛り上がりまで魅力的である。

中盤のバンドライブに関しては曲の良さも光る。

本作のサウンドトラックは全て名曲に感じるものばかりながらも、ひときわメロディとヴォーカルが良い。

四季を通じたストーリー仕立てで、時が巡り、2人の人生の断片が描かれる。

ラストの身震いが起こるほどの演出は、「あり得た未来」と「現実」が交錯する素晴らしい演出で、幸福感のあるシーンの見せ方は秀逸でもある。

夢と現実の描き方をミュージカルという手法でまとめ上げた名作です。

予告編


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