【日本映画】「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜〔2010〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公平野勇気は、高校卒業後の進路を決めていなかった。そんな中、見かけたチラシから、林業に携わろうと、三重県神去村へ赴く。

WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~

「もっと伊藤英明が見たい!」という主題とは異なる感想を併せ持つ佳作

・林業を主題とした、矢口史靖監督の得意なハウトゥ映画です。

・はじめに林業に慣れるためにオリエンテーションが行われますが、ほとんどの人が根を上げてしまう中、なんとなく主人公は厳しい現実に流され、インターンとして現地で仕事を始めます。

・ここに出てくるのは、神去村の林業仲間。伊藤英明がまさしくワイルドに登場します。

・この伊藤英明のキャラクターがあってこその面白さがあり、主人公に厳しい扱いをしながらも、非常に好感の持てる絶妙な役を演じています。

・このワイルドさは、キャラクターとしてとても魅力があり、物語をグイグイ引っ張っていくよさがあります。

・そして、材木の間引き方や枝の伐採など、林業は長い年月をかけて成り立っている業種ということも自然と理解できるようなつくりとなっています。さすが、矢口映画であります。

・ヒロイン役の長澤まさみも、多少気の強い役を演じており、主人公の手引きをします。この辺りに感情移入のしやすい要素があり、染谷将太の主人公がまさしく適役であることがわかります。

・最初は役にも立たない主人公ですが、徐々に鍛えられ、仲間にも認められて一人前となっていきますが、やはり都会暮らしとのギャップに困惑します。

・そんなギャップと悩みながらも、最終的には林業の素晴らしさに目覚め、自らの意思で進路を決めます。

・この成長物語は、とても心地よく、前向きに取り組むということを教えられた気がします。

・ともかく、伊藤英明が伊藤英明として見られる映画に、「もっと伊藤英明が見たい!」という主題とは異なる感想を併せ持つ佳作です。


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