【洋画】「5月の花嫁学校〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/エドゥアール・ベア/フランソワ・ベルレアン/
【個人的評価】

【あらすじ】時代は1967年のフランス。アルザス地方にあるヴァン・デル・家政学校で、完璧な主婦を育てるため18人の生徒がそこで花嫁の勉強をしていく。

5月の花嫁学校(字幕版)

エッセンス的にはちょっと明るいフランス映画でもあり、なんだかよくわからなかったけど、「ま、いっか」という流れとなる作品

・マルタン・プロヴォ監督は、2008年『セラフィーヌの庭』で評価され、2013年『ヴィオレット ある作家の肖像』でも高い評価を得ています。2017年『ルージュの手紙』では、とカトリーヌ・フロの初共演作品として話題となっています。

・ジュリエット・ビノシュは、演劇の学校で演技を学び、1983年『Liberty Bell』にて映画初出演しています。『ゴダールのマリア』『汚れた血』『存在の耐えられない軽さ』『ポンヌフの恋人』で着々とキャリアを重ね、『トリコロール/青の愛』では、ヴェネツィア国際映画祭 女優賞とセザール賞主演女優賞を受賞をし、1996年『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞を受賞、その後2010年『トスカーナの贋作』で第63回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞しています。ヴェネツィア国際映画祭、アカデミー賞、カンヌ国際映画祭の世界三大映画祭のすべての女優賞を受賞しています。

・物語は、フランスのとある家政学校で、生徒たちが花嫁勉強をすすめる中、学校の経営者が亡くなったことで、その運営をどう切り盛りしていくかを描いたストーリーです。

・序盤から、家政学校の勉強風景が描かれますが、運営者がおり、そこに入学してくる女性という点からも、この学校の運営自体になにかしらモヤモヤ感じるところが出てきます。

・そもそも、ジュリエット・ビノシュが先生という点からも、なんとなくイメージで「強気な印象」を感じてしまうところがあり、これはこれで、ジュリエット・ビノシュの先入観の印象を持たない人のほうが、本作は楽しめるのではないかと思います。

・本作は、コメディ作品というアプローチではあり、古臭い風習等が要所要所で出てきます。

・中盤を前に、学校経営の問題が判明しはじめ、物語の流れが、校長の学校のやりくりと変わってくるところに、本作の主題とは何なのかがモヤモヤします。

・5月革命ということが物語の一部に込められており、このことが、理解できていると、もう少し楽しめる作品だったのかもしれません。

・また、ミュージカルテイストとなるシーンや、主婦にとっての家庭のありかたなど、テーマが散漫としている点もあり、正直、深く考えるよりも、このドタバタな支離滅裂感を楽しむという、変わった鑑賞方法を推奨する作品かもしれません。

・フランス映画とはなるのですが、エッセンス的にはちょっと明るいフランス映画でもあり、なんだかよくわからなかったけど、「ま、いっか」という流れとなる作品かと思います。

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