【洋画】「フィンチ〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ローラ・ハリアー/スキート・ウールリッチ/

【個人的評価】

【あらすじ】主人公 フィンチは、ロボット技術者。太陽フレアの影響で地上の文明が滅びてしまった地球で、愛犬とロボットと共に安住の地で生活できるように旅を始める。

フィンチ

ジェフをどういう目線で観るかによって判断が変わってくる作品

・ミゲル・サポチニク監督は、ストーリーボードアーティストとして活躍し、『トレインスポッティング』『ウィンター・ゲスト』に関わっています。2010年『レポゼッション・メン』で長編映画監督デビューをし、以降TVシリーズや映画などの制作を行っています。

・トム・ハンクスは、1980年『血ぬられた花嫁』で映画デビューをし、全米長寿バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』などでも活躍するコメディアン的側面を持ちながらも、『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』などでアカデミー主演男優賞を受賞しており、名実ともに兼ね備えた俳優です。

・物語は、太陽フレアの影響で崩壊してしまった地球を舞台に、そこで生き残った主人公と、愛犬とロボットが旅を続けていくストーリーです。

・序盤から、本作の世界観が描かれ、ほぼ廃墟となった地球環境が描かれます。

・様々な技術があるのですが、世界的に壊滅しているところもあり、フィンチ以外の人も、ほぼ出てきません。

・愛犬とロボットに囲まれた生活ですが、地上では、砂嵐などが発生しており、非常に生きづらい環境となっています。

・ロボット自体は、妙なテクノロジーもあり、かなり人間的な感じもしますが、愛犬が登場しているということで、ロボットも機械というよりも、愛犬と同じような感じがあります。

・オープニングでは、自動機械で本の自炊(電子化)をしている状況が出てきますが、一人残されたことで日々何をするのかというところは、ロボットを作るというところでもあるようで、孤独とどう向き合うのかという点はちょっと考えてしまいます。

・トム・ハンクスといえば、『キャスト・アウェイ』で、一人演技の作品というのはあったわけですが、本作も同じく、ほぼ一人で生きるための道を模索する作品でもあります。

・2007年「アイ・アム・レジェンド」にも通じるところがありますが、竜巻の発生という自然現象と戦いつつ、生き延びていくところがあり、この辺の緊迫感は映画としてテンションが上がります。

・主人公が発明家という点である程度は、便利な道具がありますが、どこかローテクなところもあります。

・終盤は、ジェフが考える行動が描かれていき、ゴールデンゲートブリッジでのシーンとなりますが、その場所に残されたものにほっこりします。

・もともとのタイトルは『BIOS』ということだったらしく、ジェフが本作のキーとなっているのかと思います。

・なお、修正後のタイトル「フィンチ」は残された一人の人類である主人公の名前です。

・決して退屈な作品ではないのですが、ジェフをどういう目線で観るかによって判断が変わってくる作品かと思います。

キャスト・アウェイ(吹替版)

ハドソン川の奇跡(吹替版)

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