【日本映画】「夏、至るころ〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】倉悠貴//高良健吾/
【個人的評価】

【あらすじ】舞台は福岡県田川市。女優の池田エライザの半自伝的な物語。高校3年生の翔と泰我が主人公で、和太鼓の訓練をしてきたが、ある日、泰我が受験のために和太鼓をやめ、翔は突然のことに自分自身の進路に迷い始める。

「幸せ」とはなにか?ということ考えるところでもあり、素直な演出でもあり、暗喩は込められていますが、わかりやすさという点であれば、観たままをそのまま解釈すれば良い作品

・池田エライザ監督は、父が日本人で母はスペイン系フィリピン人で2009年にファッション雑誌「ニコラ」でモデルデビュー後、雑誌「ニコラ」のオーディションを経て専属モデルとなり、2011年に『高校デビュー』で映画デビューしています。2013年には「CanCam」の専属モデルになっています。役者やモデル、映画監督と活動の幅を広げている女優です。

・倉悠貴は、大阪でスカウトされ、2019年「トレース~科捜研の男~」で俳優デビューをしています。2021年『街の上で』をはじめ、多数の映画に出演をして、着々とキャリアを重ねています。

・石内呂依は、全国2012人の中からオーディションで選ばれ、2020年「夏、至るころ」で長編映画デビューをしています。

・主題歌は、崎山蒼志の「ただいまと言えば」となっており、まだ15歳という若さではありますが、4歳の頃からギターを弾き、小学6年生で作曲も行っている才能あふれる現役高校生です。

・本作の原案は、池田エライザではありますが、脚本は、下田悠子が行っており、2016年「SHIBUYA零丁目」で脚本家デビューをしていますが、同時に、池田エライザも初主演ドラマとなっています。

・なお、下田悠子自身は、本作が長編映画の初脚本作品となります。

・公式サイトには、映画に出てくるさまざまな料理のレシピが書かれており、地域のソウルフードなど、地域性のあるところも特長です。

・物語は、高校生の親友2人がそれぞれの人生と向き合い、互いに進路を考えていくストーリーです。

・序盤から、福岡県田川市でのまつりの風景が描かれ、池田エライザ監督自身が育った福岡県でのまつりを中心に描かれていきます。

・高校3年生の翔と泰我は友人同時ですが、泰我が和太鼓をやめ受験に打ち込み始めることで、翔は疎外感を感じていきます。

・いわゆる、高校生頃の進路と将来に対しての不安を根底に、田舎町での生活で、息苦しさを感じながらも、日々、悩み、前向きに進んでいくような内容となっています。

・もともと、本作で興味が出たのは、池田エライザ監督という異色なる才能のデビュー作でもあり、自身が裏方に回ることで、どのような立ち回りをするのかに興味がありました。

・多少録音に気を使ってほしかったなぁとも思い、ナチュラルさを撮影しているようでもありますが、やはり、リアル感と演出の加減が難しかったように思います。

・率直に言えば、素直な作品でもあり、地域活性化プログラムの一環としての映画ということでもありますが、食事のシーンや名所など、その街の雰囲気がよくわかります。

・商店街を歩くシーンですべてにシャッターが降りているところは、多分暗喩と思われますが、地方都市ではこのような環境は珍しいものでもないのかもしれません。

・ただし、こういう風景というものが実際に存在し始めているという空気感は実際にその場所に行かなければ、理解できないことかもしれません。

・「幸せ」とはなにか?ということ考えるところでもあり、素直な演出でもあり、暗喩は込められていますが、わかりやすさという点であれば、観たままをそのまま解釈すれば良い作品となっています。

・監督1作目という点で言えば、多くの有名人が映画製作を「なぜか」行う風潮も昔からあり、重要なのは、その後、作品を継続して発表できるかが今後にかかってくるかと思います。

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