【洋画】「SHADOW/影武者〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】モウ
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】中国戦国時代。沛国が敵の炎国に領土を奪われて20年の時が流れ、それから、再度領土奪還を目指し、重臣・都督は、影武者を使い、戦いに挑んでいく。

SHADOW/影武者 (字幕版)

映像美を支える物語の強さが足りなかったのかもしれませんが、中盤からのテンポの良さでなんとかまとめ上げたというような作品

監督は、1984年『黄色い大地』、1986年『大閲兵』で撮影監督を務め、1987年『紅いコーリャン』で長編映画監督デビューをし、第38回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しています。その後、1990年『菊豆(チュイトウ)』でも高い評価を得て、1994年『活きる』では、カンヌ国際映画祭 審査員グランプリを受賞しています。アカデミー賞、ゴルデングローブ賞では受賞歴がなく、ノミネートはありますが、受賞はしていません。

・ダン・チャオは、2000年『黄沙下面是沃土』でテレビ出演をし、2006年『戦場のレクイエム』で百花奨最優秀助演男優賞を受賞しています。映画やテレビで活躍している俳優です。

・第75回ヴェネツィア国際映画祭非コンペティション部門出品作品です。

・物語は、中国の弱小国沛国と炎国の戦争の末、休戦同盟を結んだものの、領土の回復のために、戦いを挑んでいく物語です。

・序盤は、ちょっと何をやっているのかわかりにくい展開かもしれません。

・淡々と物語が進んでいくので、前半のまったり具合はメリハリの一端だと考えると良いかもしれません。

・中盤より物語の進み具合が理解できてくるようになり、物語自体に緩急が出てきます。

・傘のような武器ははじめは凄そうにも思えますが、これだけの数が出てくると、なんとなくギャグに見えます。

・やはり味方同士の自滅もあり得るのかと思います。

・このB級感は、水墨画のような雰囲気と相まって、高尚に見えそうで、実はB級っぽいと言うような面白い味付けに思います。

・絶妙なほどのモノクロのトーンや、カラーも使いながらの描き方は、チャン・イーモウ監督の色彩のこだわりをとても感じます。

・墨汁で設計されたかのような雰囲気は見事です。

・とはいえ、結局サスペンス的な展開で描いているようでもありますが、イマイチ乗り切れない点もあり、それが、本作の欠点かもしれません。

・映像美を支える物語の強さが足りなかったのかもしれませんが、中盤からのテンポの良さでなんとかまとめ上げたというような作品かと思います。

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