【日本映画】「水上のフライト〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/冨手麻妙/高村佳偉人/平澤宏々路/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 遥は、走り高跳びで優秀な選手だったが、不慮の事故に遭い、下半身不随となってしまう。ある日、パラカヌーに出会い、周囲の手助けを得ながら、新しい夢を見つける。

水上のフライト

多少ベタな展開な印象もありますが、わかりやすさという点ではなんの心配もなく観られる作品

監督は、テレビドラマやプロモーションビデオを手掛け、2007年『ちーちゃんは悠久の向こう』で長編映画監督デビューをしています。

は、イギリスと日本のハーフで、14歳のときにスカウトをされ、モデルデビューをしています。2012年に『東京ガールズコレクション 2012 SPRING/SUMMER』でモデルとして参加し、2012年『黒の女教師』でテレビドラマデビューをしています。その後、2014年『劇場版 零 ゼロ』で映画初主演を務め、テレビや映画で活躍する女優です。

・脚本は、土橋章宏と兼重淳で執筆されており、パラカヌー日本代表選手であり、リオパラリンピックにも出場した瀬立モニカとの交流を通じて作られています。

・主題歌は、SUPER BEAVER『ひとりで生きていたならば』

・物語は、走り高跳びで有望視されていた主人公が、不慮の事故で半身不随となり、自暴自棄となっている中で、パラカヌーと出会い、新しい夢を掴み取っていくストーリーです。

・序盤から、走り高跳びの有望な選手が突如事故に遭うところから始まります。

・運動神経の良い遥は、オリンピック選手ともなり得た可能性がありましたが、事故で陸上選手を諦めることになり、そのことで自暴自棄となっていきます。

・カヌーに乗る機会があり、その楽しさに目覚めかける展開となりますが、そのまま素直に希望を見出していくわけではなく、様々な出来事を通じて徐々に気持ちの変化が起こっていきます。

・主人公 遥の視点で描かれており、物語は非常にシンプルです。

・そのため、難解さというよりも、素直に障害を持った人の苦労や周囲の人の優しさに触れていく過程が丁寧に描かれています。

・「なくしたものは足だけじゃない」

・主人公視点のように見えて、周囲のキャラクターが主人公を見守っていく構図でもあり、主人公の悲劇に感情移入をしなくとも、素直に物語に入り込める点もあります。

・「高跳びの女王の座は、みちるが守って」

・多少ベタな展開な印象もありますが、わかりやすさという点ではなんの心配もなく観られる作品です。

・2021年は東京オリンピックが開催される可能性もありますが、もしも開催された場合には、パラリンピックにも注目してみるきっかけとなるかもしれません。

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