【日本映画】「ステップ〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 健一は、結婚3年目で、30歳という若さで妻の朋子を亡くし、それからシングルファーザーとして、娘の美紀と暮らしていく物語です。

ステップ

感情移入ができるようで、まったくできない、というか、あまり自分に置き換えないほうが良い作風

・飯塚健監督は、2003年『Summer Nude』で映画監督デビューをし、シティボーイズのに誘われたのを機に、演劇作品も手掛けています。2012年に女優の井上和香と結婚しています。

は、1999年『サイコメトラーEIJI2』で俳優デビューをし、2003年『WATER BOYS』でテレビドラマ初主演をしています。2005年『電車男』で映画初主演をし、その後ヒトクセある性格俳優として、様々な作品に関わっています。

が自ら志願し、カメオ出演をしていますが、毎回食堂から出てくるサラリーマンで、物語の関連性はありません。

・物語は、妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てるシングルファーザーのとしての10年間を描いたストーリーとなります。

・序盤は、2才児の美紀を残して妻が亡くなってしまうところから始まります。

・妻が亡くなったことはさほど詳細には描かれないのですが、その後残された、父と娘が2人で生活を始めていきます。

・会社と育児の両方をこなしながら日々を過ごしていくところになりますが、2才児という点で、かなり大変な描かれ方になります。

・とはいえ、そのことが後々の伏線のように、記憶として刻まれていきます。

・徐々に大きくなる娘が、自分の足で歩いていくようになり、小学生となり、大きくなってくる姿を淡々と描いていきます。

・父親としての姿として時短勤務で子育ての両立を行う点については、30代のビジネスマンのキャリアとしては、なかなか厳しいところともなりますが、この物語では、サクセスストーリーというよりも、父娘の物語となっています。

・印象的な電車の線路を渡る道はここになります。

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・「あんたたちのママは死んだらいなくなるの?そんなのだめ、絶対ダメ」

・参観日用の両親の絵に天使の輪があるのにはちょっとぐっとくる。

・何度か、主人公 健一が再婚を考えるようになり、その踏み出しも描かれますが、本作はそんな恋愛要素よりも、父娘の関係を描いた物語となります。

・とはいえ、やはり、父親視点の作品となっており父と娘の関係を描いた作品ですが、娘を持つ父親向けの映画かと思います。できればシングルファザーの人のほうが良いかと思いますが、もしかすると、現実と映画の幻想の差があり、あまり受け入れられないのかもしれません。

・なので、感情移入ができるようで、まったくできない、というか、あまり自分に置き換えないほうが良い作風でもあり、一つの家族の10年間を描いた作品という視点で観ると、しっくりするのかと思われます。

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