【監督】
【出演】/イベット・モンレアル/オスカル・ハエナダジーニー・キムジーニー・キム/ホアキン・コシオ/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ジョン・ランボーは、ベトナム戦争でグリーンベレー特殊部隊として活躍するも除隊し、その後転々としていましたが、故郷アリゾナで友人のマリアとその孫娘ガブリエラの3人で暮らしていた。ある日ガブリエラがメキシコで人身売買カルテルに拉致されてしまい、救出のために戦いをはじめる。

ランボー ラスト・ブラッド (字幕/吹替)

本作で締めくくられているところもありますが、見事に締めくくったかと言われると、ちょっとモヤモヤするところではあります

監督は、2012年「Get the Gringo」で商業映画監督デビューをし、本作は監督2作目となります。

は、イタリア系アメリカ人として生まれ、出産の際のトラブルで、顔面の左側に傷がつき以降に多少の言語障害と下唇が変形しています。あまり裕福な家庭ではありませんでしたが、高校卒業後、演劇を学び、23歳でアメリカで俳優を目指すようになります。大学の卒業論文でロッキーの脚本を書き、1976年「ロッキー」の基盤となります。その後、映画化をされ、主演と脚本を担当し、アカデミー作品賞を受賞したことで、アメリカンドリームの体現者として評価されます。その後、「ロッキー」「ランボー」「クリフハンガー」と肉体派アクションスターとして人気となり、映画製作にも関わることで、映画業界に多大な貢献をしています。

・本作は、1982年に第1作が登場し、本作を含め5作制作された人気アクション「ランボー」のシリーズの完結作となります。(多分)

・物語は、ベトナム戦争の機関兵としてアメリカに戻った元グリーンベレーのランボーが、戦争のトラウマから静かに暮らしていたが、友人の娘が麻薬カルテルに拉致されて、その救出と復讐を描いたストーリーになります。

・序盤から、かなり老けたランボーが登場し、昔の兵士の印象もなく、農場で隠居したような生活を送っている状況が描かれます。

・中盤までは、ランボーらしさは特になく、どちらかと言えば、「96時間」のような印象もあり、最強なランボーが友人の娘を助けるという展開でもあります。

・70歳を超えたランボーではありますが、体格はがっしりしており、昔のような上半身裸ということにはなりませんが、服を着ていてもその強キャラ感は充分にあります。

・ランボーといえば、トラウトマン大佐が唯一の理解者とも言えるのですが、2008年の第4作『ランボー/最後の戦場』の時点では、回想シーンでのみ登場し、これが最後の登場となります。

・実際の俳優は、が演じており、2003年にすい臓がんで他界しています。

・なもんで、本作では、トラウトマン大佐は登場しませんので、仲裁役は居ないということになります。

・とはいえ、過去の作品を考えれば、トラウトマン大佐が原因でトラブった物語は多く、トラウトマン大佐がいなければ、もう少しランボーも静かに暮らせていけたのかと思います。

・そんなトラウトマン大佐の代わりとなるのが、娘のガブリエラと考えれば、納得できます。

・中盤以降から徐々に元グリーンベレーの要素が垣間見られはじめ、終盤に向かっての爽快さのための布石が用意されていきますが、当初の1作目からのランボーのテーマを考えると、なんとなく軌道がズレている印象もあります。

・「殺そうと思えば簡単に殺せた。この山の中では俺が法律だ(1作目)」

・「何も終わっちゃいない。俺にとっての戦争はまだ続いたままだ。(1作目)」

・「俺は捨て石だ(2作目)」

・「俺の戦争は終わったんです(3作目)」

・「無駄に生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ(4作目)」

・数々の名言がありますが、文章にすると、なんとなく頭悪そうな感じもします。

・もともと、さほど頭が良いような感じはしないのですが、無口であるランボーでもあるので、名言として、言動にちぐはぐ感があるのは昔からということもあります。

・アリゾナで隠居している設定ではありますが、この思想を持っているので、なかなか平穏な暮らしはできそうもないところもあります。

・そのため、よくまあこれだけ地下道を掘ったよなぁとは思うのですが、結局、ランボー自身、戦争は終わっていないようなところなのかなぁとは思います。

・終盤では、ちょっとホラーな要素はあります。

・まあ、年齢が年齢だけに、ナイフだけで戦うのはシンドいので、ショットガンやマシンガンを使うのは仕方ないです。

・とはいえ、しっかりと弓矢を使ってくれるところは安心できます。

・ある種、おっきな大人版ホーム・アローンとも言えます。

・エンドロールでは、過去作のダイジェストのシーンを振り返ってくれますが、やはり、本作が最後ということでよいのでしょう。

・悲劇のベトナム帰還兵がいつまでもそのトラウマに苛まれながら、ときに暴走してしまうというルーチンは、1作目から踏襲されているところではありますが、本作は、武装を備蓄しているところにちょっと違和感を感じるところはあります。

・本作で締めくくられているところもありますが、見事に締めくくったかと言われると、ちょっとモヤモヤするところではあります。

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