【洋画】「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち 〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】ド/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ヴィンセントは株の高頻度取引の証券会社で従兄弟のアントンと共に働いていた。アクセス速度を1ミリ秒短縮すると500億円の利益が生み出せると確信し、1600km離れたデータセンターとニューヨーク証券取引所を光ケーブルをひきはじめる。

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち (字幕版)

予告編をみて、興味を持った人は、その気持ちのまま、すぐに本作を観始めるとどっぷりハマれます

監督は、父がベトナム系、母がフランス系のカナダ人で、2000年「Soleil glac?」で短編映画監督でデビューします。2012年「魔女と呼ばれた少女」で注目され、アカデミー外国語映画賞にノミネートされています。

は、テレビシリーズでデビューをし、2009年「ゾンビランド」で注目され、2010年「ソーシャル・ネットワーク」で、マーク・ザッカーバーグを演じ様々な賞を受賞しています。その後、映画作品にも多々出演しています。

・物語は、証券取引所とデータセンターの通信を1ミリ秒縮めるために、1600kmの距離を光ケーブルで繋げようとするストーリーです。

・0.001秒でも先に市場の情報を得るために1,600kmの通信回線の敷設に挑んだ男たちの実話を映画化しています。

・この0.001秒というところにピンと来ないのがなかなかこの作品にのめりにくいところです。

・序盤はテンポよく物語が描かれ、0.001秒という時間短縮にはモヤモヤしますが、直線でケーブルをつなぐという点は、物理的に理解しやすく、とにかく、まっすぐにケーブルを引くために奔走します。

・音楽のチョイスが良く、サウンドトラックはちょっと欲しくなります。

・そんなテンポが良いのは中盤までとなり、徐々に物語はシリアスになってきます。

・シリアスというよりも、病的な感じが生まれてくるわけで、いかにこの0.001秒の時間短縮に掛けているのかが、ポイントになってきます。

・本作は実話でもありますが、こうやってこのブログの文章を書いている一文字一文字の表示よりも短い時間に掛けているわけで、時間の流れに尊い感じもします。

・なお、このタイトル「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」というのは、ハミングバード(ハチ鳥)が空中でホバリングするときに羽ばたく羽の速さがとても早いということから、名付けられています。

・主人公を演じたジェシー・アイゼンバーグは、2010年「ソーシャル・ネットワーク」の印象が強く、早口で語る様は、まさしくマーク・ザッカーバーグを演じたときのデジャブすら感じます。

・その印象もあってか、物語のテンポ自体がきれいに流れているような印象であり、また、アントンとの関わり合いにも心地よさを感じます。

・実際に株取引で他者よりも早い情報を得ることで突き動かされている行動ですが、株取引云々のところはさほど描かれてきません。

・結果というよりも、そのケーブル敷設の行動に物語性があります。

・予告編の出来が良すぎるところもあり、実際の本編との乖離があるところもありますが、そのための予告編でもありますので、予告編をみて、興味を持った人は、その気持ちのまま、すぐに本作を観始めるとどっぷりハマれます。

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