【日本映画】「無伴奏〔2016〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/遠藤新菜//仁村紗和/斉藤とも子/
【個人的評価】

【あらすじ】舞台は1969年の仙台で、主人公 響子は、学生運動が盛んだった頃の女子高生。学生運動の流れから、学園紛争にのめり込み、喫茶店「無伴奏」に出入りをし、そこで大学生の渉と出会う。

無伴奏

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成海璃子, 池松壮亮, 斎藤 工
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時代設定的に地味と感じてしまうところがあり、実際にはさほど中だるみもなく、観られる作品

・矢崎仁司監督は、「無伴奏」「三月のライオン」の作品を制作してきた監督です。

・成海璃子は、1997年に劇団に入り、子役として活躍、2000年「TRICK」で主人公 山田子の幼少時代を演じてドラマデビューをしています。その後、2005年『瑠璃の島』でドラマ初主演、2007年『神童』で映画初主演をし、落ち着いた演技力が評価されています。外見や性格が大人びているというところもあり、実年齢よりも上の役を演じることの多い女優です。また、サブカルチャーの造詣が深く、かなりこだわりのある趣味があるようです。

・池松壮亮は、「ラストサムライ」での出演から、子役として活躍し、現在では多数の作品で印象的な演技で定評のある役者です。

・物語は、学生運動の盛んな時代の中で、とある喫茶店「無伴奏」で出会った男女のストーリーです。

・序盤は、学園紛争へのアピールとして、制服を脱ぐというシーンから始まり、主人公の響子のどこかなにかを起こしたいという衝動から、日常を送っている姿が描かれます。

・1969年という時代なので、昭和44年となります。この時代では、学生運動が盛んでもあり、体制に反旗を翻すような活動がありました。

・ケータイやパソコンもない時代なのですが、その中での娯楽として、喫茶店に出入りをし、人と出会うということが描かれ、これをきっかけに男女4人の恋愛模様が描かれていきます。

・ファッションや行動のほとんどはきっちり時代考証がされているので、当時の流行で描かれていますが、一周回ってこれはこれでオシャレにも思えます。

・成海璃子の体当たりな演技もありますが、露出としてはさほどではありません。

・中盤以降、とあることが発覚していきますが、意外とモヤモヤしつつも、斎藤工の魅力もあり、これはこれで良いのかもしれません。

・学生運動をきっかけに何かをしたい女性と、裕福な男性との物語となるので女性視点と男性視点ではちょっと温度差が異なってきます。

・序盤では、学生運動を描きつつも徐々に展開が変わってくるところはそういう点が背景にもあります。

・地味な展開を感じてしまいますが、時代設定的に地味と感じてしまうところがあり、実際にはさほど中だるみもなく、観られる作品です。

・成海璃子の魅力というよりも、池松壮亮と斎藤工が後半は持っていった気がしますが、個人的には楽しめた作品ではあります。

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