【監督】
【出演】/マーロン・ウェイアンズ/
【個人的評価】

【あらすじ】ニューヨークに暮らす若き母親ローラは、ひょんなことから結婚生活への疑いを抱く。そこで、伝説のプレイボーイである自分の父親と2人で、夫の尾行を始めるのだが…。

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良質なドラマとなっていますので、観たあとのなんとも言えない感は観た人にわかる作品

監督は、父親に映画監督のを持ち、映画や音楽、俳優が家族にいます。は従兄弟にあたります。1972年「ゴッドファーザー」では洗礼を受ける乳幼児として出演しており、1990年「ゴッドファーザー PART III」では、マイケルの娘として、体調不良で降板したの代わりに出演しています。1999年『ヴァージン・スーサイズ 』で長編映画監督デビューをし、2003年『ロスト・イン・トランスレーション』では、多くの映画賞を受賞し、評価を得ています。2010年『SOMEWHERE』では、第67回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞しています。

は、兄に誘われて即興劇団セカンド・シティに出演をし、そこから『サタデー・ナイト・ライブ』に出演するようになり人気となります。1984年「ゴーストバスターズ」がヒットし、有名となりますが、エージェントを使わない俳優でもあり、コンタクトが難しく、オファーをしづらい俳優でもあります。コメディ作に多く出演していますが、シリアスな演技もできる俳優です。

・AppleとA24との共同製作による映画第1作にあたります。

・一般劇場公開もされていますが、Apple TV+で独占配信も行っています。

・物語は、主人公ローラが、結婚生活に疑問を持ち、夫が不倫していると疑ったことで、父親のフェリックスとともに夫のディーンを尾行する。

・序盤は、ローラの生活が描かれますが、この住んでいる場所や雰囲気は、ソフィア・コッポラが好きなんだろうなぁというちょっと上流な感じのところがあり、この雰囲気というか、撮影場所は毎度ながら個人的に好みです。

・そしてソフィア・コッポラ的と言えるのは、主人公のファッションにもあり、周囲の人と比べて、非常にシンプルで、飾り気のない服装をしていながらも、上品というイメージがあります。

・要は、アクセントとなるアクセサリや持ち物に良いものを持っているところがあり、他の作品でも、そのような印象があります。

・ソフィア・コッポラ自身もあまり華美な服装をしているところがないので、多分こういうセンスなのでしょう。

・ニューヨーク育ちながら、フランス・パリのような雰囲気を感じるのはそういうことで、アメリカ映画ながらも、上品な印象な作品が多いのもこういうところにあるのかと思われます。

・夫の不倫を疑うことで、父親とその証拠をつかもうとしますが、この父親にも癖があり、このキャラクターが物語を引っ張ってくれます。

・この父親像は、もしかするとソフィア・コッポラ自身の環境を描いているとも言え、自ら脚本を書いているために、そういう印象を残しているのかもしれません。

・ジェントルな印象を持ちながらも、ちょっとやんちゃなところもあるフェリックスは、やはりビル・マーレイが演じるからこそ、コメディ感があるようで、しっかりとジェントルという絶妙なラインがあるように思えます。

・これもまた、「ロスト・イン・トランスレーショ」でも見せたような雰囲気があるので、この印象は他には変えにくいところはあるのかと思います。

・実際、夫の浮気調査というところの主題がどうなるかというよりも、父と娘の関係性を描いている内容なので、父と娘、どちらの感情移入をするかで、大きく印象が変わってきます。

・「自分の冒険があるか。」

・父親視点で観てしまうとこのシーンでちょっと取り残された感がしてしまいます。

・ソフィア・コッポラ映画は、ちょっとした機微をセンスよく描いた作品が多く、安定感のある作品が多いのですが、反面、ハマる人とそうでない人の差もあります。

・取っ掛かりは観る人の主観となりますが、良質なドラマとなっていますので、観たあとのなんとも言えない感は観た人にわかる作品なのかと思います。

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