【洋画】「私の知らないわたしの素顔〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/マリー=アンジュ・カスタ/ギヨーム・グイ/クロード・ペロン/シャルル・ベルリング/ジュール・ウープラン/ジュール・ゴーズラン/フランシス・ルプレ/ピエール・ジロー/ソニア・モハメド・シェリフ/フランソワ・ジャンティ/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 クレールは、大学教授の仕事をしているが、年下の恋人に振られてしまい、SNSの中で別人の「クララ」という若い女性になりすます。アレックスという男性とSNSで知り合うが、アレックスは元恋人の友人であり、複雑な展開となっていく。

恋愛物語のように見えますが、実際にはミステリーではあり、「私の知らないわたしの素顔」という題名にしているところがポイントになる作品ではあります。

私の知らないわたしの素顔 (字幕版)

・サフィ・ネブー監督は、俳優としてキャリアを積んでいましたが、映画監督に転向し、2004年「The giraffe's neck [Le cou de la giraffe]」で監督デビューをしています。舞台監督と映画監督と俳優というスタンスで様々な作品を送り出しています。

・ジュリエット・ビノシュは、1983年「Liberty Bell」で映画初出演をし、1985年『ランデヴー』で初主演をします。その後、『汚れた血』『存在の耐えられない軽さ』『ポンヌフの恋人』と話題作に出演し、1996年『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞を受賞しています。1993年『トリコロール/青の愛』でヴェネツィア国際映画祭 女優賞とセザール賞主演女優賞を受賞し、2010年『トスカーナの贋作』で第63回カンヌ国際映画祭の女優賞しており、世界三大映画祭で女優賞を受賞している女優でもあります。

・やはり、20代の頃のジュリエット・ビノシュはとても美しくもありますが、女優としての役作りとして、浮浪者や悲劇の女性を演じることが多く、多少もったいないような気もします。

・物語は、恋人に振られてしまった主人公が、SNS上で知り合った男性 アレックスに恋をするが、SNSのアカウントの内容は、実際の自分とは異なる女性を演じており、それがもとで、アレックスとの関係が徐々にこじれ始める。

・ファーストカットのジュリエット・ビノシュにはとにかく衝撃を受けました。ちょっとトラウマになりそうなところもあります。

・髪の毛がわかりにくいから、そのように感じるのかもしれません。

・姪のSNSでの動画や写真を転用していたのではありますが、まあ、手軽に画像や動画をシェアできる昨今であれば、何ら問題なくできることなのかもしれません。

・カウンセリングを受けながら、クレールが行ったことが説明されているスタイルであり、このSNSを通じた恋愛模様が紐解かれていくミステリー調の内容になっています。

・中盤からかなり物語が動き始めますが、この展開はちょっと新しいような気もします。

・唐突に物語が終息してしまうような印象もありますが、そこから更に物語が続いていくところは、先の展開がちょっと読めないところがあります。

・とりあえず、ジュリエット・ビノシュ自体はもう50歳も超えているので、なかなか香ばしいところがありますが、本筋としては、このSNSを通じたミステリーではあります。

・「結末は一つじゃない」

・終盤はかなりモヤモヤしますが、きちんと分かるようにはできています。

・モヤモヤする要素自体は、クレール自体の行動であり、この行動には、斜め上を行くようなところがあります。

・アレックス自体も妙に行動が気がかりではありますが、結論としては、「匂わせ系」なところなのかもしれません。

・意外と、日本のSNSの流行りを取り入れているようにも思いますが、多分偶然だとは思えます。

・恋愛物語のように見えますが、実際にはミステリーではあり、「私の知らないわたしの素顔」という題名にしているところがポイントになる作品ではあります。

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