【日本映画】「記憶にございません!〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/吉田羊//草刈正雄/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 黒田啓介は、国民から史上最悪と呼ばれる内閣総理大臣だったが、演説中に一般市民が投げた石があたり記憶喪失となってしまう。悪徳総理大臣が普通の人となったような形で、取り繕っていくが、様々なトラブルが内閣にはあった。

記憶にございません!

かなり称賛されている評価が散見されますが、可もなく不可もない映画

・三谷幸喜監督は、大学在学中に「」という劇団を旗揚げする。劇団と並行して、放送作家としても活躍し、1989年『やっぱり猫が好き』での脚本を手掛けるようになり、1993年「振り返れば奴がいる」で連続ドラマの脚本を担当する。その後「王様のレストラン」などのドラマを手掛け、1997年「ラヂオの時間」で映画監督デビューをしています。NHK大河ドラマでも「新選組!」「真田丸」の脚本を担当し、2022年「鎌倉殿の13人」でも脚本が決まっています。

・本作は映画監督作品8作目となります。

・中井貴一は、両親ともに俳優であり、小津安二郎に「貴一」と命名されています。1981年『連合艦隊』で映画デビューをし、TVや映画など幅広い活躍をしている俳優です。

・物語は、とあることで記憶を失ってしまった内閣総理大臣が、記憶を失いながらも以前の悪徳政治家とは異なる振る舞いで、様々なトラブルに対処していくストーリーです。

・三谷幸喜作品は、三谷幸喜自身が脚本を書いているので、コメディ作品となりますが、最近の作品は、脚本の完成度については、難しいところはあります。

・多くのキャラクターが登場しており、多くは、過去の三谷幸喜作品に登場しているため、ほぼ「三谷組」というメンツでの作品と考えて良いです。

・ほとんどの俳優が著名な人が多いので、登場人物が多いですが、物語の理解を妨げるほどではなく、黒田総理を中心とした展開となるので、見失うこともないかと思います。

・問題点は、コメディ作品とはなりますが、コメディのレベルがあまり高くなく、主人公の記憶喪失という点を、頭の回転が乏しいような点に置き換えてしまっているところもあり、この点についてはモヤモヤします。

・多くの要素はトラブルが訪れるところを、周囲の人間がフォローをし、総理の立場を助けるルーチン的な要素があり、想定の範疇でのコメディとなりますので、あまり伏線を気にしたりせずとも、シレッと鑑賞できます。

・ルーチン化された安定の内容となるので、不完全燃焼な結末でもなく、安定した想定範囲内での展開となりますので、映画として、安心感を求めている人には良いかもしれません。

・かなり称賛されている評価が散見されますが、可もなく不可もない映画となりますので、デフォルメされた世界観での三谷節を期待している人には良いかもしれません。

・個人的にはあまりしっくり来なかったのですが、それは「ラヂオの時間」以降の映画作品すべてにおいて感じているところなので、極私的な感想なのかと思っています。

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