【日本映画】「見えない目撃者 〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 浜中なつめは、警察官を目指し、警察学校を卒業しますが、卒業式の夜に交通事故にあい、弟を事故死させ、自らは失明してしまいます。事故から3年経つも、当時の事故に深い傷を負い、生活をしていましたが、ある日、車の接触事故に遭遇し、そこで、車中から助けを求める女性の声を聞き、誘拐事件が起こっていると気がつく。

見えない目撃者

サスペンスものとしては、しっかりとまとまった内容ではありますので、細かいツッコミはナシにして観るのをおすすめします

・森淳一監督は、テレビドラマの助監督を努め、2002年「Laundry ランドリー」で長編映画デビューをし、「恋愛小説」「アマレット」「重力ピエロ」などテレビや映画、ミュージックビデオを多数手がけています。

・吉岡里帆は、京都太秦生まれで、芸術文化に親しみながら学生時代を過ごし、高校3年のときに、『天地明察』のエキストラ出演をします。その後、演劇の世界に触れ、18歳のときに、唐十郎の『吸血姫』で主人公を演じ、徐々に芸能の世界にのめり込み、2013年より女優としての活動を始めますが、グラビアやミュージックビデオの出演が多くなります。2015年『マンゴーと赤い車椅子』で映画デビューをし、テレビやドラマで活躍をしています。

・本作では、視力を失った警官役を演じ、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

・本作は、2011年の韓国映画「ブラインド」のリメイクとなっています。

・物語は、事故で視力を失ってしまった主人公が、車の接触事故の際に、車中に閉じ込められた女性に気が付き、それがきっかけで、誘拐事件に巻き込まれていくストーリーです。

・序盤では、警察官を目指し、警察学校で見事に卒業するなつめが描かれます。

・しかし、その卒業式の夜に、自動車を運転中に事故に遭い、弟と視力を失ってしまいます。

・この事故については、さすがに無理がある感じがあり、自動車運転中に足元の落とし物を拾うという行為はあまりにも無謀なところがあります。

・事故後、盲導犬とともに生活を送っているなつめの物語となり、失明していることで、警察官にもなれないところにもなります。

・とある自動車の接触事故で、誘拐事件の可能性があると、警察に伝えますが、やはり、目が見えないというところで、なかなかとりあってもらえない点が出てきます。

・盲目のなつめではありますが、視覚以外の感覚が鋭く、匂いや音で、状況を察していきますが、このあたりはなかなか重し問です。

・警察官志望だったという点からも、状況把握が論理的ではあり、説得力があります。

・ただし、演技的に「盲目の人がどのような視線の動かし方をするか?」という点には多少モヤモヤします。

・盲目の人が周囲を察するという見えないということを表現する演出、なかなか印象的ではあります。

・事件自体は実際に発生していることでもあり、独自での捜査を行ってしまいますが、やはり、目が見えないという点で、サスペンス性があります。

・犯人自体も、なかなかサイコパスではあり、この印象が果たして本当に必要だったのかを考えると、多少盛り込み過ぎな印象もあります。

・そのため、結局、終盤に近づいていくうちに、演出や設定が雑っぽい印象を受けてしまいます。

・全体的にはサスペンススリラーとして楽しめるようになっていますが、目が見えないというところをうまく物語で機能しているかどうかがちょっとアヤシイところがあります。

・サスペンスものとしては、しっかりとまとまった内容ではありますので、細かいツッコミはナシにして観るのをおすすめします。

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