【日本映画】「マチネの終わりに〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/伊勢谷友介/
【個人的評価】

【あらすじ】世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、ジャーナリストの小峰洋子と出会いその時から、2人は心を通わせる。洋子には婚約者がいたが、聡史は洋子に想いを告げる。

マチネの終わりに

いくつになっても人を好きになるということは、様々な形があり、本作はこの機微をどう受け取るかで印象がかなり変わってくる作品

・西谷弘監督は、共同テレビジョン入社後、様々な作品を制作し、フジテレビに移籍、2005年『県庁の星』で映画監督デビューをしています。演出や作家性として、制作側から物議が醸されていますが、実際のところはわかりません。

・福山雅治は、18歳で上京し、映画「ほんの5g」で俳優デビューをしています。その後、1990年『追憶の雨の中』でミュージシャンとしてデビューしています。俳優とミュージシャンの両方で成功している稀な人でありながらも、気さくで真面目なところに絶大な人気のある人です。

・石田ゆり子は、高校生のときにスカウトされ、1988年ドラマ『海の群星』で俳優デビューしています。は実の妹となり、1ヶ月遅れで芸能界に入っています。映画やドラマに多数出演していますが、控えめな存在感でもありながら、印象の残る演技のできる女優です。

・原作は、芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説です。

・マチネとは、フランス語で、朝・午前のことを指しており、特にミュージカル、バレエ、オーケストラの公演について使われる場合が多いです。

・物語は、東京とパリ、ニューヨークを舞台に、クラシックギタリストとジャーナリストの恋愛を描いたストーリーとなっています。

・劇的な展開は少なく、淡々とした展開の大人なラブストーリーです。

・聡史と洋子のはじめての出会いから、3つの都市と長い年月の末でお互いの気持ちの機微でストーリーが描かれていき、すれ違いの多い展開ではあります。

・さすがに50歳に近い2人の恋愛物語なので、直球な展開とはならず、気持ちの揺れ動きにも、分かりやすさというよりも、感情を抑えた2人というところもあり、多少モヤモヤします。

・そもそも2人が惹かれていくきっかけもちょっと説明不足なところがありますが、そのわかりやすさもカムフラージュしたかのようなちょっとした心の動きで読み取るところになります。

・美男美女のオトナの純愛物語ですが、青春モノの恋愛とは違うので、お互いに、まっすぐ惹かれあっていくながらも、障壁は出てきます。

・その障壁に悩むというよりも、時間が解決していくという流れでもあり、この辺りが、淡々とした印象を受けてしまうところかもしれません。

・いくつになっても人を好きになるということは、様々な形があり、本作はこの機微をどう受け取るかで印象がかなり変わってくる作品かもしれません。

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マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

 

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映画「マチネの終わりに」オリジナル・サウンドトラック

 

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  • アーティスト:V.A.
  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: CD
マチネの終わりに 下

 

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  • 作者:平野 啓一郎
  • 発売日: 2020/04/25
  • メディア: 単行本

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