【日本映画】「蜜蜂と遠雷〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】
【出演】/ブルゾンちえみ/福島リラ//アンジェイ・ヒラ/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 栄伝亜夜は、天才ピアニストとして、幼い頃から注目をされていたが、母の死をきっかけにピアノを弾けなくなってしまう。芳ヶ江国際ピアノコンクール予選会で、4人のピアニストたちがそれぞれの葛藤と戦いながら、頂点を目指す。

蜜蜂と遠雷

淡々とした展開がありますが、じっくりと観て、聴く作品でもあるので、穏やかな状態で観ることを勧めたい作品

監督は、大学では物理を学んだあと、映画監督を目指し、ポーランドに留学をし、演出を学んでいます。帰国後は、ドキュメンタリーやCMを制作し、2017年『愚行録』で長編映画デビューをしています。本作は長編映画2作目となります。

は、8歳のときに妹がスカウトされ、その際に妹のついでにスカウトされます。2008年『おはスタ』のおはガールとして出演し、その後はドラマやテレビのホスト役など女優にとどまらない活躍をしていましたが、2007年『勝手にふるえてろ』で評価され、様々なジャンルで活躍しています。

は、2008年にオーディションでグランプリを受賞し、『FINEBOYS』専属モデルで芸能活動、その後、2009年『侍戦隊シンケンジャー』でテレビドラマ初主演をし、多数のテレビや映画に出演しています。

・物語は、ピアノコンクールを通じて、過去のトラウマを克服しながら、成長していくストーリーです。

・ピアノコンクールを通じて、出場者の4人のキャラクターにフォーカスした作品でもあり、各々の演奏シーンには美しさと優雅さがあります。

・天才ピアニストたちの淡々とした展開でもありますが、その天才さは、普通の人にはわかりにくいところもあります。

・結局は、コンクールの相手と競い合うというよりも、自身の精神的なプレッシャーに打ち勝っていくような表現がされています。

・特に亜夜に関しては、母の死という出来事もあり、その葛藤は大きく、自分自身の気持ちの脱却でさらに一歩先に進むかどうかが描かれます。

・いずれも才能のある人達が自分自身の才能と向きあうことになりますが、打ち込んだことに対して継続していくことができることが才能の原点とも感じられます。

・ピアニストということだけで生きている人だけでなく、サラリーマンとしての道を歩みながらも、ピアノをやめることなく続ける高島というキャラクターもおり、恵まれた環境でその道を極めるだけでなく、夢と現実の両立をしながら努力をする人も出てきます。

・ピアノを演奏できる人には非常に理解できるのかとは思いますが、ピアノを弾けない人には多少ピンとこない点もあるかもしれません。

・なにかに打ち込むということは、天性のものだけでなく、その境地に至るまでの道のりは並大抵なことではないことが伝わればよいのかと思います。

・多少、淡々とした展開がありますが、じっくりと観て、聴く作品でもあるので、穏やかな状態で観ることを勧めたい作品です。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

「蜜蜂と遠雷」 若きピアニストたちの18日

『蜜蜂と遠雷』ピアノ全集+1(完全盤)(8CD)

蜜蜂と遠雷Blu-ray豪華版(2枚組)

蜜蜂と遠雷Blu-ray通常版

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