【日本映画】「ザ・ファブル〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】
【出演】/山本美月//柳楽優弥/向井理//宮川大輔//光石研/安田顕/佐藤浩市/
【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】舞台は現代の東京。裏社会では伝説を呼ばれる「ファブル」という殺し屋がいた。彼は「ボス」と呼ばれる裏社会の人間から指導を受け、数々の殺しを行って来たが、「ファブル」の正体と人生を考え、「1年間大阪で誰も殺さず、一般人として暮らす」ように指示される。

ザ・ファブル

キレのある岡田准一アクションを堪能できる作品

・江口カンは、映像制作会社を立ち上げ、2007年~2009年までカンヌ国際広告祭で3年連続受賞をしています。その後、各地のPRやCMなどを制作し、2017年「ガチ☆星」で映画監督デビューをしています。本作は映画監督3作目となります。

・南勝久は、1999年「ナニワトモアレ」で第41回ちばてつや賞準大賞を受賞し漫画家にデビューをしています。「ザ・ファブル」は、週刊ヤングマガジンで現在も連載されている漫画になります。

・岡田准一は、母親が「ジャニーズ予備校」オーディションに応募し、合格したことで、V6のメンバーに選ばれています。その後は、2002年「木更津キャッツアイ」で主演を演じて人気となり、「SP 警視庁警備部警護課第四係」では、アクションのキレの良さで注目もされています。2007年にと結婚をしています。

・本作は、コミック7巻までの物語で構成されています。

・特殊部隊での訓練経験のあるフランス人をアクション監修を行っており、また、一部のアクションは、岡田准一自身で行っています。

・物語は、素性がわからない伝説の殺し屋「ファブル」が、ボスの命令で「1年間、人を殺さずに一般人として暮らす」というストーリーです。

・序盤から裏社会の人々が多数登場し、多少整理が必要ですが、すぐに理解できます。

・そのくらい描くキャラクターの個性が強く、漫画原作だからこその描き方となっています。

・なお、ファブルという意味は「寓話」「伝説」というような意味があります。

・主人公 ファブルは、一般社会で生きてきていないという状況から、「普通に過ごす」ということが意外と難しく、ココが殺し屋稼業のギャップとなっておりコメディ感を感じられるところです。

・なので、ギャグ映画のようにも見えますが、岡田准一自体の振る舞いはいたって真剣な雰囲気もあり、これが一周回ってコメディな印象となっています。

・他の登場人物も個性が強いひとばかりであり、物語を見失うところはないと思います。

・やはり、注目すべきは、ファブル自身のアクションや特殊な能力であり、現場で起こったことを順立てて演出しているところはなかなかおもしろい演出ではあります。

・常人ではなかなかできないようなアクションと、1対多数という終盤では、さすがに「それはない」と思いながらも、実際には動きが機敏なので、妙に納得してしまうところもあります。

・「人を殺さない殺し屋」という矛盾したところがありますが、この矛盾をしっかりと演じているファブルの行動がこの作品のもう一つの面白さにもなります。

・結局、ファブル自身は、「はじめから最強」というところではありますが、その最強に足かせが多少ついている点で、本作を面白く観られるところにもなっています。

・深く考え込まずとも気軽に観られる作品ではありますが、多少痛々しいところもありますので、その部分だけ注意しつつ、キレのある岡田准一アクションを堪能できる作品だと思います。

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現代の東京。その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいた。その男は幼いころから「ボス」の指導を受け、数々の標的を仕留めてきた。しかし、彼の正体が暴かれるのを恐れたボスは「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示する。こうして彼は「佐藤明」という名前を与えられ、ボスと古くから付き合いのある暴力団「真黒組」の庇護の元、一般人として大阪での生活を始めるのだった。

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