【日本映画】「こどもしょくどう〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/田中千空/
【個人的評価】

【あらすじ】小学5年生の高野ユウトは食堂を営む家族とともに普通の生活をしていました。幼馴染のタカシは、母子家庭でもあったが、母親が蒸発してしまう。また、車上生活をしていたミチルとヒカルの姉妹にも出会い、彼女たちもまた、両親から見捨てられてしまう。

こどもしょくどう

子供を持つまたは将来子供を持つであろう人たちに見てもらいたい作品

・日向寺太郎監督は、2005年「誰がために」で映画監督デビューをし、テレビのドキュメンタリーを手掛けるなど、メッセージ性の強い作品を制作しています。

・藤本哉汰は、2010年から、子役として活躍し、多くのテレビドラマに出演しています。映画としては本作が初主演作となります。

・鈴木梨央は、5歳から芸能活動をはじめており、2012年「カエルの王女様」で子役デビューしています。その後や大河ドラマや朝の連続ドラマ小説に出演しており、本作では映画初主演となります。

・本作はクラウドファンディングで資金が集められ、ファンディングには成功しています。この集められた資金は本作の音楽制作や販売に充てられています。

・物語は、子供の視点から描いた貧困の物語で、ネグレクトや育児放棄など社会性のある内容を描いたストーリーです。

・序盤は、普通の小学校の生活でもありますが、徐々に妙なところが出てきます。

・まず、帰宅したときの状態が普通の家族とは異なる雰囲気があり、ユウトの自宅は定食屋風なところがあるとして、問題は、その店の奥には子供がたくさんいて、食事をしているところ。

・ユウトの友達 タカシがその状況に入りますが、その後にとある一家の話となります。

・両親と娘二人の家族は、車上生活をしており、子供に万引きをさせる親が描かれます。

・親も親で、その後蒸発をしてしまいますが、その父親役は、ドラゴンアッシュの「降谷建志」だったりします。外見からは、そんな印象もありますが、私生活ではそれほど粗野な感じでもないと言われています。外見で損しているというよりも、印象が大きいというところはあります。

・その後、残された姉妹は、車上生活で両親を待ちますが、戻ってくることもなく、結局、ユウトの両親の厚意に助けられます。

・ここで出てくる布石としては、ミチル自体は、成長期ということで、成長による変化の相談が誰にもできないというところも出てきます。

・また、心ない近所の子供に、車上生活をしている自動車を壊されてしまうというところも出てきます。

・題名やイメージカットは、それほど暗く重い印象はないのですが、本編自体は、かなり重い要素があります。

・この作品の題名「こどもしょくどう」とは、2010年頃より、メディアで取り上げられ、活発化してきた活動であり、その第一号と言われるのは、東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」と言われています。

・「子供が一人で安心して来られる無料または低額の食堂」という定義でもあり、現在は地域で行き場をなくした子供が訪れることのできる場所ともいわれています。

・本来は、この「こどもしょくどう」という場所の物語のような気もしますが、実際にはそこに行き着いた子どもたちの境遇を描いた作品となります。

・終盤に「よく見ておきなさい」というセリフがありますが、この言葉には、ドキッとさせられます。

・主人公ユウトの父親が、吉岡秀隆というキャスティングはちょっとツボでもあり、やはり「北の国から」の純の面影と印象で、ハマリ役のような印象があります。

・ネグレクト、育児放棄と不幸な子供がいる中で、子供を持つまたは将来子供を持つであろう人たちに見てもらいたい作品です。

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