【アニメ】「きみと、波にのれたら〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【声の出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 向水ひな子は、サーフィンが好きで浜辺の街に引っ越してくる。街で起こった火災がきっかけで消防士の雛罌粟港と知り合い、恋に落ちるが、港は海で溺れていた子を助けようとして、命を落としてしまう。

きみと、波にのれたら

素直に物語を楽しめば良い作品

・湯浅政明監督は、アニメーターとして、『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』で活躍後、「マインド・ゲーム」で長編アニメーション監督デビューをし、以降、独特な作風で評価のある監督です。

・「夜明け告げるルーのうた」でアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞、「夜は短し歩けよ乙女」で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど多くの評価を得ています。

・片寄涼太は、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーで、俳優としても活躍しています。本作では初めて、声優を演じています。

・挿入曲「Brand New Story」は、GENERATIONS from EXILE TRIBEの楽曲です。

・物語は、サーフィンを繋がりに、惹かれ合うひな子と港ですが、不慮の事故で港を亡くしてしまい、その後、とある歌を歌うと現れる港との生活を描いた作品です。

・序盤は、サーファーと消防士という関係から、キュンキュンする要素を交えて、観やすい展開となっています。

・中盤で、展開が多少ネガティブな感じにもなりますが、再び巡り合うという展開から、モラトリアムとなりがちながらも、とあることで、港に会えるというところで、盛り下がるところを抑えています。

・湯浅監督のアニメは、独特な作画が特長であり、特に波の表現や水の表現にはちょっと新しさすら感じます。

・監督自身も、シンプルなラブストーリーを描きたいという点から、過去の監督作品と比べて、物語はわかりやすく、感情移入もしやすいところはあります。

・終盤は多少展開が畳み掛けるようなところはありますが、一環してラブストーリーを描いているという点で、しっかりとまとまっています。

・湯浅政明監督作品としては薄味感もありますが、あまりに難解になったり、複雑な設定で構成されるよりもわかりやすさを優先していると思えば、薄味感も気にならないのかと思います。

・そういった点での主題歌と声優の選択だったのかもしれません。

・素直に物語を楽しめば良い作品でもあり、良作かと思います。

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