【洋画】「グリーンブック〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】舞台は、1962年のアメリカ。主人公は 用心棒兼運転手のトニー・ヴァレロンガ。黒人ピアニスト ドン・シャーリーに雇われ、ドライバーとして人種差別の残るアメリカ南部を旅する人間ドラマ。

グリーンブック(字幕/吹替)

優等生的な映画ではありますが、アメリカならではの社会問題と個人の権利ということを優しく描いた良作

監督は、弟のボビーと『メリーに首ったけ』『はMr.ダマー』などなどの作品を作り評価を得ています。

は、映画に多数出演しており、有名な作品では、『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルンであり、有名役者の仲間入りを決定的にしています。

・第91回アカデミー賞では作品賞など三部門で受賞しています。

・トロント国際映画祭では、最高賞の観客賞を獲得しています。

・物語は、ピアニストの黒人と白人の運転手でアメリカ南部を自動車でツアーをするストーリーです。

・面白いのは、白人と黒人の行動と振る舞いに多くのギャップがあることで、よくある白人のイメージと黒人のイメージが逆転しているような感じとなっています。

・その部分にこの映画の面白さがあります。

・グリーンブックとは、アメリカ南部でも黒人が宿泊できるホテルが掲載されている本です。

・日本ではわかりにくいのですが、アメリカは広大な土地と歴史的背景があり、黒人差別は未だに根付いているところがあるということです。

・黒人は奴隷として白人に使われていたというところもありますが、本作では有名なピアニストに同行する白人ということで、主従関係が逆になります。

・また、ドンはピアニストとして有名となったために礼儀と知識があり、白人の用心棒のトニーは、粗野で買収も盗みも行う。

・このギャップは、当時のアメリカでは異常に見える要素なのかもしれません。その状況が本作のメッセージとなっているわけです。

・2ヶ月間の間、家を留守にしてアメリカ南部を遠征するので、家に手紙を送ることになりますが、綴りの書き間違いや文章表現もトニーにはなく、ドンに教わることで、とても感動的な手紙を書けるようにもなります。

・はじめは関係がよくなかった2人ですが、徐々に打ち解けてきます。この関係がこのストーリーのギャップ感と物語のおもしろさがあります。

・「暴力では勝てない、品位を保つことで、勝つのだ」

・そういうことをいう黒人と、賄賂や暴力で取り繕うとする白人の行動には、観ていてとても興味が湧きます。

・アメリカ南部では未だに黒人差別が行われている状況が描かれて、ドンに立場的には悩ましいところが出てきます。

・この状況を見てトニーは、ドンを慰めるところも出てきますが、ここにこの映画のテーマ感のようなものを明確に言い表し始めます。

・ラストに至る即興のライブとその岐路の出来事を通じて、このロードムービーのまとめをわかりやすく演出してくれます。

・アカデミー作品賞を受賞していることもあり、優等生的な映画ではありますが、アメリカならではの社会問題と個人の権利ということを優しく描いた良作です。

グリーンブック(字幕版)

 

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グリーンブック [Blu-ray]

 

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グリーンブック(吹替版)

 

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グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック

 

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ロード・オブ・ザ・リング (字幕版)

 

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