【洋画】「ローライフ〔2017〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/マーク・バーハム
【個人的評価】

【あらすじ】メキシコに近いロサンゼルスの街が舞台。移民者やチンピラ、麻薬中毒者やのはびこる街で、モンストロと呼ばれる覆面レスラーが生まれてくる子供のために悪事に手を染めていく。

ローライフ (字幕/吹替)

96分という時間で濃密にまとめられている映画ですが、内容の濃さには驚きです

・ライアン・プロウズ監督は本作が長編映画デビュー作。

・予告編で、監督から「天才、現る。強烈な一撃だ!」と言われていました。

・序盤から凄惨な臓器売買の舞台裏を描くシーンから始まり、かなりなヘビーさのある展開です。

・本編は4つの物語「MONSTERS(怪物)」「FIENDS(悪魔)」「THUGS(ならず者)」「CRIMINALS(無法者)」という章から構成されています。

・各章の名称からもわかりますが、かなりの底辺的な要素満載です。

・基本的に登場する人物は「ダメ人間」が多く、街の雰囲気からもすでにダメさ加減が半端ないです。

・それでも救いのあるモンストロのキャラクターは、どこかウド鈴木のような雰囲気もあり、ダメ人間の巣窟ながらも、どこかギリギリのところに信念と良心があります。

・各章の内容も、次の章の主人公が脇にいたりと、どこかしら「パルプ・フィクション」を彷彿させる内容となっています。

・「パルプ・フィクション」のように時間軸をとんでもなく入れ替えるという荒業はないので、多少はわかりやすくなっています。

・登場人物も、特に有名な役者もいないので、先入観抜きにして観られますし、多く登場するキャラクターも、明確な特徴があるので、理解しやすいです。

・問題なのは、やはりキャラクターたちの駄目度合いがひどすぎるところで、いかにもな荒廃した街の物語であることです。

・もうちょっとスマートさが欲しかった気もしますが、そこは「パルプ・フィクション」が担っていると思えば、別に受け入れやすいのかもしれません。

・最終的に4つの物語が集約するところは、むしろ、結末ありきの物語に思えますが、脚本家が5人も関わっていますので、よくまとめ上げたなぁと思います。

・クエンティン・タランティーノやのように一人でまとめるよりよっぽど大変な気もしますが、結局は内容が面白ければ良いというところに落ち着きます。

・96分という時間で濃密にまとめられている映画ですが、内容の濃さには驚きです。


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