【洋画】「ブルー・マインド 〔2017〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ゾーイ・パスティル・ホルトアイゼン/レグラ・グラウビラー
【個人的評価】

【あらすじ】15歳の主人公 ミア は、両親の仕事の都合で引越しをしてきました。転校先の学校で友人を作りますが、思春期ということもあり体や心の変化に不安を感じ始め、さらには思いもよらない変化に巻き込まれていきます。

ブルー・マインド(字幕版)

ホラーであるところは、造形や現象というわけではなく、人の心の恐怖というところがこの映画の特長

・スイス映画であり、ホラー映画とカテゴライズされる映画。

・主人公は19歳のルナ・ベドラーで、本作でスイス映画賞主演女優賞を受賞しています。

・映画自体もスイス映画祭で、7部門にノミネートされ、作品賞、主演女優賞、脚本賞の主要3部門を受賞しています。

・転校と思春期という要素がベースで、新しい環境に馴染んでいく様が序盤で描かれますが、中盤以降学生生活の映画とは一線を画し始めます。

・足の指がくっつき始めるという現象が起こり、先天性にありがちの病ではなく、後天的ということで、何か異様な布石が描かれ始めます。

・恋愛や友情、家族など、心の変化にも戸惑うこともあり、主人公視点の物語ですが、異様な展開が徐々に現れ始めます。

・思春期に多くの人が抱える悩みを描きつつ、主人公視点ということもあり、感情移入のしやすさはとても良くできています。

・徐々に変化が出始めますが、それは病気として描かれているため、さほどホラー要素は感じませんが、何かほかの人と違うということでの疎外感が描かれ、心の揺れ動きが丁寧に描かれていきます。

・終盤には真相が明かされますが、数々の布石が絶妙で、終盤での主人公の気持ちがとても心に刺さります。

・15歳の女の子が体験する物語なので、男の人にはピンとこないところもありますが、あくまでホラー映画としての分類という点で解釈すれば、興味深く観られます。

・実際にホラーであるところは、造形や現象というわけではなく、人の心の恐怖というところがこの映画の特長かもしれません。


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