【洋画】「エンター・ザ・ボイド〔2010〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】ナサニエル・ブラウン/パス・デ・ラ・ウエルタ
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 オスカーはドラッグの売人として東京に住んでいる。ある日売人仲間とクラブ「ザ・ボイド」に行き警官に射殺される。死後、オスカーの魂は東京の街をさまよう。

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オープニングはカッコいいのですが、本編の内容も含めて覚悟して観るべき映画

・映画「カルネ」で衝撃的なデビューを果たしたギャスパー・ノエ監督の映画。

・ギャスパー・ノエ監督の作風は、モラルすらも超越する物語で、観るものにとてつもない印象を残す内容の作品が多いです。

・本作は、死後のさまよいが大半を占め、どうやって撮影したのかわからない映像で、悪い意味で「映像酔い」をしてしまいます。

・ドラッグと転生輪廻を主題としており、前半の友人との会話で大体把握できます。

・問題は後半の世界。この浮遊感は、死者しかわからないんじゃないかと思えるほど、不思議な映像。映像を観ているだけでとても不思議な気分となります。

・壁を抜け、都会の街並みを上空から眺め、最愛の妹を見守ります。

・色々「倫理的にもどうなんだ?」と感じてしまいますが、このような世界を空想で作り上げているところには恐ろしさを感じてしまいます。

・それほどまでに革新的な作品でありますが、普通の人にはオススメできません。退屈であり、果たして人々が見たい世界なのかと言うところに、作品の主題を考えてしまいます。

・転生輪廻を描いているところもありますが、妙に生々しく、主題を描く前にキワドイ映像を作りたいと言う欲望がギャスパー・ノエ監督にはあるのかなぁと思ってしまう作品です。

・オープニングはカッコいいのですが、本編の内容も含めて覚悟して観るべき映画であります。


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