【日本映画】「シン・ゴジラ〔2016〕」を観ての感想・レビュー

【総監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】東京湾羽田沖で水蒸気が発生し、東京湾アクアラインが崩落する。この騒動の中で巨大生物の存在を感じ、対策を練る。蒲田に突如現れた巨大生物が上陸したことで、首都圏は未曾有の混乱が起きる。

シン・ゴジラ

今までの子供向けゴジラとは一線を画す新時代のゴジラとして傑作

・東宝製作のゴジラシリーズの第29作。

・今までのゴジラシリーズとは異なり、第1作目のゴジラの設定を練り直し、当時このゴジラを観て感銘を受けた世代が制作した怪獣映画。

・庵野秀明総監督と監督は、新世紀エヴァンゲリオンの製作を行った中心人物である。そんな彼らが作るゴジラは今までの子供向け映画とは異なる世界観で物語を圧倒する。

・一番ショッキングなのは、ゴジラ自体が変態すること。川崎市蒲田に上陸したゴジラは過去に見たことのない体型で、非常にグロテスクな印象もある。

・そんなグロテスクなゴジラ(蒲田くん)の後、鎌倉によく見慣れたゴジラが登場します。サイズ感がむちゃくちゃなところはありますが、カッコいい見せ方のみを考えた手法なので、全然問題なし。そもそもエヴァンゲリオンも全長の設定はなく、いかにカッコいい映像を作るかを優先すると、サイズ感の設定は度外視でも良いのです。むしろ気持ち良さで突き抜けています。

・鎌倉から北上し、首都圏を目指すのですが、その際に防衛線を真剣に考えた時に多摩川を防衛ラインとした戦略は、庵野秀明総監督の想定と自衛隊の想定が一致したことに、防衛省は驚きをみせたそうです。まさしく自衛隊の立てる戦略を踏襲していたそうです。

・武蔵小杉での防衛作戦には、かなりこだわりの映像となっており、ひたすら一点攻撃を行う展開は今までのゴジラ映画にはなかった戦闘シーンです。

・ここでもゴジラの屈強さが描かれ、防衛戦は突破されます。

・そして首都圏決戦ですが、ここでも今までのゴジラのイメージを覆す攻撃力が発揮されます。背びれや口からの攻撃は、まさしく「シンゴジラ」と言える新しい解釈での力を見せつけます。

・この描かれ方は賛否があると思われますが、個人的には大満足で、ゴジラの圧倒的な力を見せつける名場面です。

・こんなのに勝てっこないという印象が植え付けられるからこそ、この後の作戦には無謀かつギリギリの作戦として危機感を煽ります。

・この圧倒的な強さに対抗できる術が無いように見えるからこそ、最後の作戦に力が入るのです。

・最終決戦「ヤシオリ作戦」ではリアルさよりも、奇抜さと今まで見たことない映像がふんだんに盛り込まれ、在来線無人爆弾のアイデアは本当に秀逸です。

・その後のクレーンの登場にはちょっと笑いもありますが、手段を選ばないというのはこういうことなんだと思いました。

・結局ゴジラには勝てない訳ですが、それでも英知を絞った戦略には、拍手を贈りたい気持ちになります。

・多分、3.11の原発事故もメッセージには含まれていると思われ、制御できないことを人類は扱っているのだという意味が隠されているのかと思います。

・最後に物議のあったゴジラの尻尾ですが、この要素を残すところに、観ている観客に解釈を委ねる手法で、スッキリとはしないところが作品の魅力を引き立てているのだと思います。

・今までの子供向けゴジラとは一線を画す新時代のゴジラとして傑作に思います。


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