【マンガ】「寄生獣〔1990〕」を観ての感想・レビュー

【作者】
【連載】月刊アフタヌーン
【個人的評価】

【あらすじ】正体不明の寄生生物(パラサイト)に取り付かれた主人公 星新一の話。

寄生獣(01)

ダレ場も無い全10巻のまとめ方には舌を巻く以外にない

・全10巻(完全版は全8巻)

・寄生生物は生物の脳を乗っ取るが、主人公は運良く右手だけを乗っ取られるだけで済み、寄生生物+人間として生きる事になる。

・とりあえずグロテスクなシーンはあるが、主人公の寄生生物(ミギー)は妙にかわいい

・ミギーの頭脳明晰さと冷静な判断力は羨ましい

・この漫画の凄いところは、寄生生物自身が自らの将来の繁栄と存在価値に「人間以上に」悩み、考えている所だろう。ただ単に生き延びるだけの寄生生物も居るが、田村玲子のような寄生生物が出てきているおかげで、話の深みがある。

・好戦的な寄生生物とのバトルが繰り広げられるアクション漫画とはひと味違う。

・他にも「後藤」の完璧な寄生生物や、浦上のような連続殺人犯(通常の人間)が居る事も重要だ。

・話の締めくくり方も「後藤」とのバトルではなく、浦上をクッションとした生物の尊厳と存在価値でまとめている所が良い。

・なお、ジェームズキャメロンが「後藤」のキャラに影響を受けて、「ターミネータ2」の液体金属「T-1000」を考えたと言われている。

・ハリウッド映画化も何度か噂にのぼっているが、多分制作されないだろう。やはり漫画の出来が良いだけに漫画を超えるのは難しい。

・絵に関しては若干微妙に感じるところもある。

・完全版全8巻も発売されているが、当初発売されていた単行本でも充分である。古本屋で結構大量に出回っている。

・ダレ場も無い全10巻のまとめ方には舌を巻く以外にない。


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クロカヨウジ

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