【監督】レオス・カラックス
【出演】ドニ・ラヴァン/ジュリエット・ビノシュ/ジュリー・デルピー/ミシェル・ピコリ
【個人的評価】★★★★★
【あらすじ】愛の無いセックスで感染する奇病STBOが流行しているパリが舞台。主人公 アレックスは手先が器用な青年。父親の知人の手引きでSTBOの血清を盗み出す計画に参加する。そこにいたアンナとアレックスの物語。
何度見ても新しい発見のある作品
・レオス・カラックス監督は、『カイエ・デュ・シネマ』誌上で評論家として活動をし、1983年「ボーイ・ミーツ・ガール」で映画監督デビューをしています。1986年『汚れた血』を制作し、1991年「ポンヌフの恋人」では、幾度となる製作トラブルに見舞われながらも、完成をし、アレックス青春三部作を完成させ、いずれもヒットしています。その後、1999年「ポーラX」、2007年「TOKYO!」2012年「ホーリー・モーターズ」と非常に寡作ながらも、完璧主義の作家性から、ファンも多い監督です。新作が非常に期待される監督です。
・個人的映画ランキングの5本には入らない作品です。
・DVD版をもっているんですが、正直ビデオorLD盤のジャケットの方がカッコイイ。
・ドニ・ラバンの爬虫類顔は最高です。
・この映画のジュリエット・ビノシュの美しさを超える映画は無いと思います。
・登場人物のネーミングセンスが良すぎで、さらにパントマイム的な動きも最高です。
・突然流れる「modern love」には衝撃をうけます。衝撃を受けつつ、長回しの疾走はこの映画のすべてを物語っています。
・「君は信じるかい?永遠に疾走する愛を。」
・台詞がほとんど無いような感じがありますが、実際には結構喋っています。
・とにかくモンタージュのセンスは抜群です。
・いろいろほめている割に、映画館では見た事がないです。
・レトロフューチャー感も違和感無くなじめている作品でもあり、様々な暗喩や映像表現のこだわりがあり、何度見ても新しい発見のある作品です。